真の自由を目指して

己の潜在能力を100%引き出すための成長記録

高齢者とマネーパワー

日本のほとんどの金融資産は60代以上の高齢者が保有している。その上、手厚い年金も支給されているので、この世で一番優遇されている人種かもしれない。この年代の富裕層と接してみると、現役世代とは金銭感覚が恐ろしいくらいの違いを感じる。

 

現役世代は、不況で収入も減り続け、経済環境的に厳しい人が多いので、なるべくお金を節約しようとする。しかし富裕層は何でもお金で解決しようとする。まあ、お金を持っているのだから、バンバン使ってくれた方が、経済が回るので良いことなのだが、なんだか腑に落ちないなと思う。

 

このご時世、会社も生き残りをかけたサバイバルになっている。最近の経済のニュースといえば、日本を代表するような企業のリストラや業績悪化ばかりだ。これは氷山の一角で、中小企業などはもっと酷い状況だ。

 

このような状況化で現役世代は生活に必要な収入を稼ぐだけで、疲労困憊している。その中から、社会保険を徴収され、高齢者の年金に回っている。高齢者は何もせずに、金が入るのが当たり前という感覚で、なんでも金で解決しようとする。特にずっと専業主婦で生きてきた層は、人に頭を下げるといった感覚がほとんどないため、上から目線で、無茶ぶりなことを言うのが当たり前になっている。

 

高齢者は本当に弱者なのだろうか?とつくづく思う。数千万の貯金に、毎月たっぷり貰える年金で、悠々自適な生活を送ると、謙虚さというものが欠けていくのだなと感じる。

 

金の力で環境を変えようとしても、本質的な悩みの解決にはならない。本当に変わらなければいけないのは、自分自信だ。

 

寒いからといって、1日中石油ストーブの前にいたら、寒さに耐性が無くなる弱い人間になるのは当たり前だ。それより、寒さを克服する精神と肉体を作ることが、本質的な悩みの解決になる。

 

しかし、なまじ金を持っていると、苦痛を避けようとするため、安易に環境を変えようとする。そして、耐性のない弱い自分になっていく。そのことに気づく日は果たして訪れるのだろうか。