真の自由を目指して

己の潜在能力を100%引き出すための成長記録

ユニクロは本当にブラック企業なのか?

最近何かとユニクロのブラックぶりがネットで話題になっている。僕はよくユニクロやジーユーを活用している。家着や普段着などは、ユニクロを着ていることも最近は増えてきている。

 

僕にとって服とは、機能性が第一で、個性的なデザインなどはそこまで重要視しない。以前はバーバリーなどを好んで着ていた時期もあった。だが高いからと言って、素材がいいかというとそうでもない。

 

現に6万近くしたバーバリーのダウンは袖の部分の糸が解けまくって、もう着れる状態ではなくなっている。まあ5年は着たから元はとっているかもしれないが。ユニクロのダウンなら4000円以下でプレミアムダウンが購入できる。この時期なら売り出しで3000円だ。

 

結局ブランド物だろうが、ユニクロだろうが、生産国は中国やベトナムだったりする。今や服は消耗品に過ぎない。だったらデザインを重視しなければ、安くてそれなりの品質でOKというわけだ。

 

ユニクロが成長している理由はこういった、消費者のニーズを理解している点だと思う。子どもから大人まで同じ服を選ぶなんて、他のアパレルメーカーでは絶対に真似できない。これまで、沢山の競合他社がユニクロと同じ戦略を真似したが、結局は上手くいかなかった。

 

やはり、それはユニクロならではの理念の賜物といえるだろう。その半面、社員はローコストオペレーションと、顧客満足の追求の狭間で、非常に過酷な労働を強いられている。

 

要はやってもやっても、仕事の量が多すぎて、朝から夜中まで仕事漬けという事だ。仕事というのは、やろうと思えば終りはない。それこそ無限ともいえるくらいだ。

 

特に今のような変化に激しい時代には、顧客に飽きさせないため、あの手この手でビジネスを仕掛けていかなけえればならない。

 

ましてや、ユニクロはグローバル企業だ。日本では、東南アジアで生産して、低価格で訴求することができるが、アジア圏では価格では訴求できない。

 

ましてや、ユニクロは冬物に強い。フリースやヒートテック、プレミアムダウンなど、話題になるのはどれも冬物だ。東南アジア圏では、年中暖かいため、日本での戦略が通用しないのだ。

 

そうなると、デザインや品質などで勝負するしかない。だから安かろう、悪かろうではだめなのだ。日本では、こういったアジア圏での不利な戦いを経験を反映しているので、その分、社員のオペレーションは増えるのは当たり前だ。

 

安いのに、高級ブランドのような対応も求められる。ユニクロは「全てはお客様のために」という理念のもと、あらゆるCSの向上を掲げている。だからちょっとしたクレームでも、アルバイトにさえ責任を追求しようとする。

 

だから、学生バイトであっても容赦はしない。だから「学生生活で何を頑張ったか?」という質問に「ユニクロでバイトをしたこと」と答える学生も多い。

 

ユニクロの労働環境には賛否両論ある。しかし、グローバル競争に突入している状態では、これくらいハードに仕事をしなければ、生き残れないというシビアな現実があるのも事実だ。

 

それは、家電やIT業界を見れば一目瞭然だろう。旧態依然とした企業は、市場からNOを突きつけられている。変わらなければ退場させられる時代だ。

 

これは企業だけではなく個人にも言えること。ユニクロはこのグローバル競争で生き残るための指針を示しているのかもしれないと感じるのは僕だけではないはずだ。